モーターショー
更新日:2022.04.18 / 掲載日:2022.04.18
クライスラー 次世代EV「エアフローグラファイトコンセプト」発表
クライスラーは現地時間の4月13日、ニューヨークモーターショー2022にて次世代EVのコンセプトモデル「エアフロー・グラファイト・コンセプト」を発表した。
CES 2022で発表した「エアフロー・コンセプト」が進化
同モデルは、2022年1月に開催された「CES 2022」で披露されたコンセプトモデル「エアフロー・コンセプト」の進化版として誕生。クライスラー・ブランドCEOのクリス・フォイエル氏は同モデルについて「クライスラーがオール電化の未来へ向かう過程の、多くの可能性を表現しています」と語っており、将来のデザインの方向性をも示しているという。なお、クライスラーはCES 2022で、2025年までにブランド初のバッテリー電気自動車(BEV)を発売し、2028年までに全ラインアップをEV化するという計画を発表していた。
AWDを備える同モデルは、150kWの電動モーターをフロントとリヤに1つずつ搭載。1回の充電で最大400マイル(約644km)の航続距離を実現するという。
洗練性を表現した内外装のカラーリング
同モデルのボディカラーはギャラクシーブラックを採用し、流線型のフォルムと合わせて大都市を快適に移動するモダンなイメージを表現。パノラマガラスルーフや22インチホイールにキプロスカッパーのアクセントを施し、洗練性を強調した。フロントにはクライスラーのウィングロゴとクリスタルLEDで照らされたクロスカーグリルライトブレードを配し、EVの魅力を表現する。さらに、リヤフェイスで一文字に結ばれたクリスタルLEDテールライトで、ワイドなスタンスを強調した。
また、インテリアはアイスグレーのトリムカラーにキプロスカッパーのアクセントを加え、ファーストクラスラウンジが持つ快適性を演出。そこにダークガラスの彫刻のようなテクスチャーをワイドに配し、先進的なイメージを表現した。シートやフロアマットなどの素材には、植物性皮革やリサイクル素材を使用し、サスティナブルデザインの可能性も示している。
完全電化+完全コネクテッドに支えられた走行性能
同モデルには「エアフロー・コンセプト」で披露された「STLAブレイン」と「STLA スマートコックピット」という先進技術を継承し、スムーズかつ直感的な操作性を実現。メニュー画面はユーザーの好みでカスタマイズも可能としている。また、各座席にはカメラを内蔵しており、車内からビデオ会議に参加することも可能だという。使用できる機能はOTAアップデートによって、最新の状態を常に保持できる。
また、同モデルが搭載する先進運転支援システム「STLAオートドライブ」は、レベル3相当の自動運転が可能。こちらもOTAアップデートによって、将来のアップグレードを可能としている。